第359話危険はすぐそばにある

「そうだ」

「友だちのために?」

「……」

デイモンは、急に口を閉ざしたロンを見た。ほっとしたような笑みが、その顔にふっと浮かぶ。

「安心したよ。お前はずいぶん変わったけど、芯のところは変わってない。信じた友だちのためなら、どんなことだってやる」

「……お前も俺の友だちだ。信じてるから、助けを求めてここへ来た」

長い沈黙ののち、ロンはようやく口を開いた。声は平板だった。

「わかった」

「悪い。友だちのプライバシーに関わるから、詳しいことはあまり話せない。俺は――」

「謝る必要も、説明する必要もない」

デイモンは笑い、ロンのほうへ茶のカップを押しやった。「これを飲んで少し休め...

ログインして続きを読む