第366話狩りに適した時期は夜

深夜、オーシャンクレスト市のナイトクラブ。

クラブ一階のメインホールでは、万華鏡のような照明が狂ったように明滅し、ロックの重低音がスピーカーから叩きつけるように響いていた。濃い化粧をした露出の多い女たちが男をダンスフロアへ引きずり込み、理性の箍が外れたように身体を揺らしている。

闇が降りてからこそ息を吹き返す、そういう享楽的な自由だった。

そのとき、ダンスフロアの人波の中に、息をのむほど美しい女が現れた。黒のオフショルダーに、極端に短いミニスカート。

相手はいない。フロアの中心にひとり立ち、腰をくねらせ、腕を高く上げ、ひとりで踊る――艶めいた動きと誘うような表情がたちまち男たちを呼び寄...

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