第371話混沌とした夢と不安な心

その夜、エメラルド・シティ。

ハーマイオニーは悲鳴を上げて跳ね起きた。

ベッドの上に身を起こし、胸を激しく上下させる。恐怖で見開いた目は、闇のどこか一点を虚ろに見つめていた。

――ただの夢?

震える手で掛け布団を握りしめる。

「ハーマイオニー?」

ドアがそっと開き、光が部屋になだれ込んだ。

「廊下の向こうまで聞こえたよ。悪夢か?」

カートがベッドまで歩み寄り、温かな掌で彼女の絡まった髪を撫で整える。その優しい感触に、暴れていた鼓動が少しずつ落ち着いていった。

「カート……」

「ほら、水を飲んで。もう一度眠れそう? よければ、しばらくここにいるよ」

カートはぬるい水をグラス...

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