第401話名もなき骨は...

エミリーがメイソンを寝かしつけると、そっと彼の部屋を出た。

ゆっくりとリビングへ向かい、透明なガラス戸越しに中庭を見ると、ジェームズがブライアを抱いたまま話しかけているのが見えた。

外の雨はいつの間にか上がっていて、空気にかすかな湿り気だけが残っている。

そのとき、ブライアがふいに振り返り、リビングの明かりの中に立つエミリーを見つけた。彼女はにこりと笑い、ジェームズの耳元へ身を寄せて何かをささやく。

ジェームズが振り返り、遠く隔てたままエミリーと視線がぶつかった。

ほどなくして、ジェームズはブライアを抱いたまま家の中へ入ってきた。

「メイソンは寝たか?」

ジェームズはエミリーのそ...

ログインして続きを読む