第46章私の領土、私のルール

「ご機嫌よう、会長さん。どうしてこちらに?」ヴィンセントはにやりと笑いながらエミリーのほうへ歩み寄った。

「会長? 誰のことを言ってるの?」ジアはきょろきょろと周囲を見回し、困惑した。

見物人たちも同じくらい呆然としていた。

この巨大なおもちゃ屋は開業して三年になるが、『チェリッシュトイズ』の会長が店に姿を現したところなど、誰も見たことがない。

事情を知る唯一のトーラは、エミリーの肘をつつき、囁いた。「ジアの顔、見て。最高よ」

エミリーは助けを求めるようにトーラを見やった。

ヴィンセントは咳払いし、声を張り上げた。「皆さん、ご紹介します。こちらが『チェリッシュトイズ』の会長です」

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