第66話ジャスパーはとても保護力がある

ジェームズはまだ部屋の中で怒鳴り続けていた。

「今すぐエミリーをここへ呼べ!」

「ジェームズ、いったい何なのよ!」

エミリーが扉を勢いよく押し開けて飛び込んできた。顔は怒りで赤く、ジェームズに向かって声を張り上げる。

突然の剣幕にジェームズは一瞬たじろいだが、すぐに怒鳴り返した。

「エミリー、俺たちの取り決めの条件を忘れたのか?」

「何の取り決めよ?」

エミリーは大きく息を吸い、なんとか落ち着こうとした。だがジェームズを見る目には、まだ疑いの色が濃い。

ジェームズの表情はいっそう陰った。

「取り決めの第一条だ。お前は二十四時間、常に俺のそばにいること!」

ジェームズは歯を食...

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