第7章メイソン、あなたには痛いと言う権利がある

「よくもそんなことを!」リリアナは憤然と声を荒らげた。「この女、何様のつもり?トーマス家のことに首を突っ込んで!」

「トーマス家なんてどうでもいい。でもメイソンのこととなれば、あの子に手を出す人間は、私を相手にすることになる!」

「あなた――!」

「もういい!」

キアナは眉をひそめ、執事のアトラスに目配せして、エミリーの生年月日が記された資料を持って来させた。

アトラスから手渡された小冊子にキアナが目を落とした途端、表情が変わった。

「エミリー?あなたは、五年前に行方不明になったジョンソン家のエミリーなの?」

キアナは用心深い色を滲ませながら、エミリーを見据えた。

「はい、私が...

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