第76話怒りで気絶したキアナ!

「奥さん、この子、あなたのお子さんですか?」

モーテルの受付係はにこりと笑って言った。「目を離しちゃだめですよ。あんなふうに走り回らせたら、ほんと危ないですからね」

「はいはい、わかったわ」

ルビーは笑みを浮かべ、ジャスパーの手をつかみに歩み寄った。「メイソン、ママと一緒に来て。部屋に戻りましょ」

『ママじゃない!』

ジャスパーは首を横に振り、助けを乞うような目で受付係を見上げた。

だが受付係は気づかず、幼い頭をやさしくぽんぽんと叩いた。「ママの言うことを聞いて、もう走り回っちゃだめだよ。いいね?」

そう言い残して、受付係は去っていった。

受付係の姿が消えるやいなや、ルビーの本...

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