第93話あなたが死んだ後、彼の歌が私を癒してくれた

「ハーマイオニー、そんなにジロジロ見ないでくれる?」

カートはこめかみを揉み、頭痛が来そうなのを感じた。

エミリーは笑いを噛み殺した。何年経っても、ハーマイオニーが少しも変わっていないことがおかしかったのだ。

ハーマイオニーは子どもの頃から、見目のいいものに目がなかった。

本人も容姿に恵まれているうえ、カートやエミリーのような魅力的な友人とつるんでいれば、美の基準が上がるのは当然だった。しかもその基準は、周りの男がどれほど格好よくても太刀打ちできないほど高いところまで跳ね上がっていた。

カートは誰よりもハーマイオニーを知っている。本気で、こいつなら何かしらの同伴サービスでも呼びかねな...

ログインして続きを読む