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フェンリル・ダネシュティ視点

マリリンはセックスに誘ってきていた。俺が一人になって考え事をしたい、まさにその時にだ。

「ああ」と、そちらを見向きもせずに答えた。

ハンターはクソ野郎で、ろくでなしだったが、実に説得力のある男だったらしい。サヴァンナが奴の真の目的にも気づかず、生涯信じ続けていたくらいなのだから。

彼女は一度は奴を信じ、愛した。家族が恋しくない、両親の死など気にもしないと、サヴァンナ自身が俺に言ったのだ。ならば、彼女があのろくでなしの元へ戻らないという保証がどこにある?

マリリンが俺の革張りの椅子の両脇を掴み、くるりと回転させて俺を彼女の正面に向かせた。彼女は身を乗り出し、セクシ...

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