チャプター 22

イーサン視点

木々の間から差し込む陽光が、森の端に設営された一時的な野営地に長い影を落としていた。俺は身じろぎもせず、他のテントから離れてぽつんと立つ一つのテントに視線を注いでいた。彼女が第一の試練を終えた後、誰にも邪魔されずに休めるようにと、フレイヤの寝床を他の参加者たちから離すよう特別に手配したのだ。

優しい風が彼女の香りを運んできた。土の匂いに、微かな野の花の香り、そして傷が癒える過程で放たれる金属的な痕跡。森での記憶が洪水のように蘇り、胸が不意に締め付けられる。月光の下で真珠のように輝いていたフレイヤの肌。俺の愛撫に震える彼女の身体。耳に残る、甘い喘ぎ声。肩に食い込む彼女の指。欲望...

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