第4章

 反射的に身を引こうとしたが、彼はその隙すら与えてくれない。片手で私の後頭部を鷲掴みにし、強引に引き寄せる。その声は獣のように低く、荒々しい。

「逃げるな、綾子。解毒剤が欲しいんだろ? ほら、自分で飲め」

 羞恥心で悲鳴を上げそうになるが、口を開いた瞬間、彼に侵入された。

 喉の奥まで埋め尽くされるような圧迫感に、一瞬で息が詰まる。喉が裂けるように痛み、涙が勝手に溢れ出す。だが彼に容赦という文字はない。粗暴かつ正確な動きの一つ一つが、私に対する支配力を誇示しているようだ。

 私は彼の太ももにしがみつき、爪が肉に食い込むほど力を込める。だが身体は意思に反して彼を受け入れ、頭の中は真っ白...

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