第7章

 大輔はすでに意識を失っていた。原形をとどめないほどに崩れたその顔面は、まるでハンマーで叩き潰されたスイカのようだ。

 修治が立ち上がる。激しく肩で息をしており、拳の関節にはべっとりと鮮血がこびりついている。その毒々しい赤が目に痛い。彼が振り返ったとき、瞳に宿っていた凶暴な光は、ベッドの隅で震える私を認めた瞬間、冷水を浴びせられたかのように消失した。代わって浮かんだのは、今まで見たこともないような柔らかな色だった。

 彼は大股で近づき、私の目の前でしゃがみ込んだ。まだ血に濡れたその手で、恐る恐る私の顔を包み込む。指先が微かに震えていた。痛くしないように、まるで私が壊れやすいガラス細工か何...

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