第8章

 三ヶ月後。

 終了のブザーが鳴り響いた瞬間、アリーナ全体が沸騰した。北東北ウルブズの勝利だ。私たちは無理やり、プレーオフのファイナルへと駒を進めたのだ!

 悲鳴のような歓声が、怒涛の勢いで押し寄せてくる。ベンチ裏に立っていた私は、目頭が熱く焼けつくようで、溢れ出しそうな涙をこらえるのに必死だった。

 リンクの上ではスティックやグローブが宙を舞い、選手たちは団子状態になって抱き合っている。まるで狂ったように喜びを爆発させていた。

 感極まって震える手から、スマホを取り落としそうになった時――不意に、巨大な影が私を覆い尽くした。

 見上げれば、修治が滑り寄ってきている。玉のような汗、...

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