第100章

「こ、これは……」

 鈴野和夫は言葉に詰まり、水原茜の疑問にどう答えればいいのか、本気でわからなくなった。

 水原茜は腕を組み、視線には刺すような冷たさだけが残っている。

「最初から最後まで、鈴野家に「おじさんがどうにかなった」なんて知らせに行かせてない。なのにあなたたちはここに現れて、しかも変なことまで言う。どう考えても怪しいわ」

「立場の話をするなら、私が冷血だなんだと責める資格が、あなたたちにあるとも思えない」

 水原茜は水原丈也の姪だ。鈴野水緒の実家側の人間より、よほど近い。

「あなたたち、突然病院に乗り込んできて「おじさんが心配だ」って言うわりに、肝心のおじさんの容体は...

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