第105章

「鈴野奥様はこのところ買い物が増えてます。以前より頻度がかなり高い。しかも高級ブランド品が多い。それと、宴会をやたら開いてます」

水原茜と浜原恵也は並んで座り、彼が早坂流子につけさせていた人間から報告を受けていた。

聞き終えた水原茜は、思わず舌打ちする。

「鈴野和夫が焦ってるって話だったのに。あっちの家の女どもも、ずいぶん派手じゃない」

水原丈也がもう押さえきれないと見て、調子に乗った――そういうことか。

浜原恵也は梨の皮をむき、小さく切って果物皿に盛ると、水原茜のほうへすっと押しやった。

「人間、浮かれると得意になって……大事なことを見落とす」

鈴野家の連中は、こちらの前では...

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