第112章

「時間の問題よ。鈴野和夫って、じっと耐えていられるタイプじゃないもの。潰すのは時間の問題」

水原茜の表情はあまりにも自信に満ちていて、まるで最初から勝ち筋が見えているみたいだった。

実際のところ――水原茜に本当に手があると信じるしかない鈴野寧々と鈴川薫子には、他に打つ手がない。

二人とも、折れた。

外では風がうなり声を上げるように強くなり、雪はガチガチと窓を叩きながら、羽毛みたいに舞い落ちてくる。さっき水原茜と浜原恵也が作った雪だるまの上にも、あっという間に新しい雪がふわりと積もっていった。

鈴川薫子は物珍しそうに顎を手で支え、窓の外を眺める。

「H市で、こんな大雪って久しぶりだ...

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