第124章

玄関先で張り込む記者たちは、やけに慎重だった。

一部は空港へ追い、残りは別荘の門前に居座る。

そのせいで水原茜も浜原恵也も、まともに外へ出られない。野原が買い物に出ようものなら、相手かまわずマイクを突きつけられる始末だ。

要するに、連中の狙いはひとつ。水原茜から「第一報」を引きずり出すこと。

ネットでは、この事故がH市の「今年最大のニュース」になる――そんな予想まで飛び交っていた。ここで一発当てれば大儲けは確実、運が良ければ賞まで狙える。そんな皮算用が、画面越しにも透けて見える。

水原茜と浜原恵也は二階の窓辺に立ち、下を見下ろした。

ぱっと見、庭先には誰もいない。だが家の中で少し...

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