第132章

写真に写っていた。鈴野和夫の向かいに座っているのは――白原留理子以外、ありえない。

白原留理子は目を奪われるほど端正で、気品がある。盗撮のはずなのに、まるでアート写真みたいだった。

その一枚を見た瞬間、浜原恵也は眉をひそめる。

前回、白原留理子は唐突に現れて、彼らの前をひと回りしただけで去っていった。恵也は手元の案件が片づいたら、改めて彼女のことを洗うつもりでいたのだ。

それが――向こうから姿を見せてきた。

しかもノアグループの幹部とつながっている。

二人が同じタイミングでL市にいる。どう考えても、きな臭い。

「先に話してて。ちょっと失礼」

水原茜はスマホを握ったまま窓際へ移...

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