第65章

「さっきあなたに転送した投稿あるでしょ。急いで通報して。デマと名誉毀損だって」

 鈴川薫子は人差し指を忙しなく上下させながら、ネットの向こうの相手と真っ向からやり合っていた。

「私、釈明の投稿もしたのに、コメント欄がまだ罵倒だらけで……しかもIPを見ると、H市の外ばっかりなんです。こんなに必死になる理由、何なんでしょう」

 清水青子は眉をひそめ、心底不思議そうに首を傾げる。

 鈴川薫子は唇を尖らせた。

「コネ持ちを見た瞬間、過剰反応するんでしょ。女がそんな高い位置に立つのが気に入らないとか、夜の店に行く女はふしだらだとかさ」

「今どき、そんな考え方なんですか?」

「だから古いん...

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