第69章

翌日、「上場企業グループ幹部、またもや爆弾投下」といった趣旨のトレンドが、再びネットを燃やした。

深夜に警察署へ出入りしていたとなれば、呼び出しを受けた可能性が高い。そしてその日、北町交番が唯一出動した案件は、違禁品取引の摘発だったという。

鈴野寧々の件がまだ「個人の私生活」だと片づけられる余地があったとしても、違法薬物に触れたとなれば話は別だ。日本人の神経を逆撫でするどころか、法の一線を踏み越えている。

同時に出回った一枚の写真も、ぼかしが入っているとはいえ、服が鈴野和夫の私服だと特定され、さらに「背が高い」という特徴まで一致したことで、矛先はあっという間に彼へ向かった。

【前は鈴...

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