第76章

水原茜はオフィスのデスクに座り、鈴川薫子と鈴野寧々が、まもなく始まる会議に使う資料を手分けして整えていた。

スマホが「ピロン」と鳴り、新着通知が届く。

茜は何気なく手に取り、画面を確認した。

【気をつけろ。お前を狙ってる奴がいる】

差出人は匿名。国番号どころか、市外局番すら表示されない。

短い文面を見つめたまま、水原茜はわずかに眉をひそめた。

鈴野寧々もちらりと覗き、同じ内容を目にする。

「脅しのメッセージ? くだらな。いまどき、こんな三流の手でビビらせようとか」

茜はスマホを机に戻し、肩をすくめる。

「でも、内部の人が「気をつけろ」って教えてくれた可能性もあるでしょ」

...

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