第85章

水原茜と浜原恵也は、そろってH市商会から招待状を受け取った。商会主催の交流晩餐会への出席要請である。

同じ会場、招待状は二通。

一通は浜原グループ宛ての浜原様。もう一通はノアグループ宛ての水原様。

手抜きはない。商会が両グループをどれほど重く見ているか、その証拠だった。

水原茜と浜原恵也は軽く相談し、二人で連れ立って行くことにした。

水原茜は必要以上に着飾らなかった。湖水色のフランネルのマーメイドドレス。会場の照明を受けるたび、きらきらと光を跳ね返す。同系色のジュエリーを合わせ、気品だけが際立っていた。

彼女が浜原恵也の腕を取って姿を現した瞬間、空気がすっと変わる。視線が集まり、...

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