第92章

入院して三日目。水原茜は念願かなって浜原恵也の病室へ移り、二人はツインの個室で過ごすことになった。

浜原恵也のほうが状態は重く、医師ははっきりと告げた。きちんと回復するには、最低でも半年はかかる――と。

水原茜はその言葉を聞いてからというもの、彼を見るたび胸がきゅっと痛んだ。

退屈で仕方ない入院生活も、隣に相手がいるだけで少しはマシになる。二人は暇さえあれば介助スタッフに車椅子を押してもらい、下へ降りて外の空気を吸った。

「残念なのはさ、あの前の建物が高すぎて、こっちの太陽ぜんぶ遮ってることだよね」

車椅子に座った水原茜が、ふう、と小さくため息をつく。

入院してから、まともに日差...

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