第98章

パーティーは深夜まで続き、ようやくお開きになった。家族は帰る支度をする。

玄関まで見送りに出た水原丈也の前で、水原茜がふいに言った。

「お父さん、お母さん、先に帰って。私、今日はおじさんのそばに残って、もう少し一緒にいたいの」

「俺も茜と一緒に残る」

水原雄一と広瀬仁美は二人に押し切られ、車に乗り込む前に念を押した。

「おじさん、身体が弱いんだからね。余計な心配かけるようなこと、絶対しないで」

それから広瀬仁美は丈也に向き直り、頭を下げる。

「お兄さん、茜が失礼なことをしたら……先に私から謝っておきます」

車のテールランプが闇に溶けていくのを見送り、茜が視線を戻すと、丈也が微...

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