第6章

翌朝、目を覚ますと、指一本動かせないほど脱力していた。

もっとも、古崎俊も似たり寄ったりの惨状だったが。

少なくとも、一つだけ証明できたことがある。

努力と才能――その二つを天秤にかけた時、やはり才能も同等に重要だということだ。

古崎俊は目を覚ますとすぐに出勤した。出張だと言う。

家事代行に出張などあるのだろうか? 私にはよくわからない。

彼の存在もあって、最近の私は以前ほど身を粉にして働かなくなった。

社長はそれを不思議がり、優秀な社畜が一匹減ったと裏で嘆いているらしい。

「社長、私にだって恋愛に現を抜かす時間が必要なんですよ」

「恋愛か? まあいい、何も...

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