第101章 何もしない

部屋は広かった。ダブルベッドには空色のシーツがかけられ、室内の調度は簡素ながらも品がある。

ひどく落ち着く空間だった。

星野星は少し黙ってから言った。

「私たち、ここに泊まるんですか?」

辻谷寧々はこくりとうなずく。

「うん。二人の関係は知ってるし、気が利いてるでしょ?」

星野星は無言のまま。

気が利きすぎだ。

佐藤義哉は小さく咳払いし、ちらちらと星野星を盗み見る。

「はいはい、もう遅いし、二人とも早く休んでね」

邪魔はしませんと言わんばかりの顔で、辻谷寧々はくるりと背を向け、そのまま逃げるように出ていった。

ついでに、しっかり扉まで閉めて。

星野星が佐藤義哉を見ると...

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