第114章

機内で、佐藤辰淵は二人に遭難の経緯を尋ねた。佐藤義哉が要点だけを淡々と話し、あっという間に説明は終わる。

それでも佐藤辰淵は、聞いているあいだ何度も感嘆の声を漏らしていた。

佐藤家へ戻ると、星野星はまず薬草を大奥様のもとへ運んだ。大奥様がそれを飲み下すのを見届けてから、ようやく部屋を出る。

一方の佐藤辰淵は、祖母の無事を確認すると、今度のS市での一件を身ぶり手ぶりを交えながら語り始めた。

その頃、星野星のもとに音無佑亜から電話が入った。黒幕が誰なのか、突き止めたらしい。

「そいつ、お前も知ってる。少し前に俺にお前を殺せって言ってきたあの親父だ。懲りない野郎だよな。代わりに俺が締めて...

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