第115章

辻谷母は、娘が会社に来たことにひどく驚いた。だが、自分を支え、会社の基盤を固めたいということがわかったとき、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。

「お父さんは、自業自得よ。やってはいけないことを、あまりにもやりすぎたわ。あんな結末になっても、不思議じゃない」

辻谷寧々はその件については何も答えず、ただ辻谷母に向かって言った。

「これからは、家には私たち二人だけです。お母さんには、私がちゃんと親孝行します」

辻谷母は安堵したように微笑んだ。

「ええ。会社も、いずれはあなたに任せることになるのだから。私について、しっかり学びなさい」

「わかりました、お母さん」

辻谷寧々は母の前...

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