第141章 若医聖

星野当主は気まずそうに顔を引きつらせた。

「長官、あなたはこの子がどれほど手に負えないかご存じない。素行がとにかく悪いんです。田舎で育てて戻ってきてからというもの、何度も男をたぶらかして……」

「黙れ」

長官にも娘がいる。掌の上で大切に育てた姫だ。そんな娘を、父親があんなふうに評するなど想像もできない。

長官は星野当主を見据え、信じられないという目をした。

それから星野美咲へ視線を移し、何かを悟ったように眉を寄せる。

「もう一人、娘ができたからか? 養女の口車は信じるのに、実の娘の品行は信じない」

威圧感のある視線に射抜かれ、星野美咲は一瞬で頭皮がぞわりとした。

「誤解です。...

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