第71章 死んでない

三人は顔を見合わせ、ためらいがちに首を横へ振った。

「あんなもの、見た者なんて一人もいない。なら、存在しないってことだろ」

「では、見えたものが本当に実在していると、どうして言い切れるんですか」

星野星のその一言に、三人そろって言葉を失った。

自分の目で見たものが、偽物のはずがない――そう思っていたのだ。

取り乱していた男が、ぽつりとつぶやく。

「でも、あんたも見ただろ。他の部屋の連中は、もう死んでた」

「死んでいません。ただ気を失っているだけです」

「ありえない。俺が確かめたんだ、もう息をしてなかった!」

その瞬間、星野星がふいに動いた。

男の足を払うように蹴り飛ばすと...

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