第84章 誕生日プレゼント

「どうして私の誕生日を知ってるの?」

辻谷寧々は、星野星に自分の誕生日を話した覚えはなかった。そもそも、彼女が自分の誕生日を祝ってくれるなんて思ってもいなかったのだ。

星野星はカウンターにちらりと視線を向けた。

そこには顧客情報のカードが置かれていた。

この店では買い物をするのに実名登録が必要で、辻谷寧々の情報もそこに記載されている。

「受け取って」

辻谷寧々は手の中の箱を見つめた。胸の奥がいっぱいに膨らんで、うまく言葉にできない。けれど、少なくとも嫌な気持ちではなかった。

彼女は深く息を吸い込み、箱をぎゅっと抱きしめた。

「ありがとう」

「はいはい、こんなところで立ち話は...

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