第96章 結局は駄目になった

疾風はひと言も返せなかった。まるで運命にうなじを掴まれたみたいに、身動きひとつ取れない。

そのとき、背後から声が飛んだ。

「試合に集中していてください」

疾風は防護シールドに張りつき、内側の光景を見つめる。

どれだけ高性能なロボットでも、あそこまで乱暴に解体されればひとたまりもない。

向かうところ敵なし、無敗を誇った五行ストーム。

それも、ついに終わった。

これまで疾風は、他人のロボットを壊しては悦に入っていた。持ち主が愛機の残骸を前に泣き崩れ、絶望する姿を見るのが、たまらなく愉快だったのだ。

だが、その光景がいざ自分の目の前で繰り広げられると、少しも楽しくなどないと思い知る...

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