第97章 目立ちすぎる

責任者は慌てて前に出て、彼女の行く手を塞いだ。

「お帰りになるのは困ります。このあと表彰式と祝賀パーティーがございますし、今回の優勝者であるあなたには、ぜひご参加いただかないと」

「結構です。少し用がありますので」

「そんなにお急ぎのご用とは何です? でしたら車を出します。用事を済ませてから会場へ戻っていただければ――今日はあなたが主役なんです。ここで帰られては困ります」

責任者は声をひそめた。

この場には、大物も関係者も大勢いる。誰もがゴーストに注目していた。

ここで取り逃がせば、あとで責任を問われるのは自分だ。彼もそこまで愚かではない。そんな事態だけは絶対に避けたかった。

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