第99章

「本気?」

星野星は佐藤義哉を見上げ、わずかに眉を吊り上げた。包帯をほどこうとしていた手が、ゆっくり止まる。

佐藤義哉は真顔のまま言い切る。

「本気だ」

しばらく凝視され、佐藤義哉のほうが落ち着かなくなった。どこかでボロが出たかと、内心ひやりとする。

星野星がふいに言った。

「いい。じゃあ、あなたがやって」

彼女はためらいなくベッドの縁に腰を下ろす。首筋の片側だけ、襟元が少し開いていた。佐藤義哉は段取りを頭の中で組み立てていたはずなのに――

白い肌が視界に入った瞬間、訳もなく緊張が走った。

視線の置き場がない。手もぎこちない。簡単な作業のはずが、急にやり方を忘れたみたいに動...

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