第107章

そのころ、海の向こうのとある国では、とっくに夜の帳が下りていた。

立花一夜は部下を引き連れ、救援に間に合う形で現場へ駆けつけた。暴動を起こしていた犯罪グループは、抵抗らしい抵抗もできないまま制圧され、アジトごと一掃される。

連中が誰かの指示で動いていたのは明らかだった。だが、黒幕に繋がる決定的な証拠は出てこない。

――誰の仕業か、一夜には分かっている。それでも、証拠がない。

基地の秩序が戻る。

首領である立花一夜は、ここでは別の顔を持っていた。わざわざ「足が不自由なふり」をする必要もない。仮面さえ着けていれば、それで十分だった。

立花帝は一夜の腕を引き、市街地のバーへ連れていく。...

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