第117章

篠原小雨はふん、と鼻を鳴らし、まるで信じていない顔をした。

「どうせ恋愛脳なんでしょ。千音みたいに優秀な子が、男に二回も騙されるなんてさ。神様ってほんと不公平」

そう言うと、小雨は目黒千音をそっと抱き寄せ、背中を撫でて慰めた。

「千音。あんな男どものために泣く必要ないよ。しばらくはうちにいな。安心して住んで、私があちこち連れ回して気晴らしさせてあげる」

篠原小雨がここまで真剣な顔をするのは珍しい。目黒千音は胸が熱くなり、目尻がじんわり濡れた。

「小雨……。最近プロジェクトが忙しい時期だけど、数日なら時間つくれる。どこ行くか、一緒に考えよう?」

「そうこなくっちゃ。あんた、いつも時...

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