第120章

篠原小雨は意味ありげな笑みを浮かべたまま手をひらりと振り、主管と受付係を下がらせた。

その「いかにも」な雰囲気に、目黒千音は堪えきれず吹き出す。

「いつの間にそんなスキル身につけたのよ。嘘ついても顔色ひとつ変えないじゃん」

「そこ、どうでもよくない? で、次どこ行くの。フロアも部屋も多すぎるし、目黒林夫がどこにいるかなんて分かんないでしょ」

目黒千音はスマホを取り出した。リンダからメッセージが届いている。

【目黒社長、分公司のレイアウトをお送りしました】

千音は口元を上げる。

「監視室に行く。ただし……またお願いね」

監視室に着いて、篠原小雨はようやく「お願い」の意味を理解し...

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