第140章

目黒千音はぎょっとして、数歩あとずさってようやく息を整えた。

「……あなた、何者?」

続けて鋭い視線を周囲の不良少年たちへ走らせ、声色まで硬くなる。

「この人たち……あなたが手配したの?」

ところが、フードで顔を隠した男は鼻で笑い、わざと声を低く落とした。

「お前みたいに性格の悪い女、恨み買ってる相手が何人いるか分かったもんじゃねえ。こいつらが俺と関係あるわけないだろ」

陰気な笑い声。表情は見えない。だが千音の神経を逆撫でしたのは、男の右手に高々と掲げられた一台のカメラだった。

「……何してるの?」

胸の奥に、嫌な予感が刺さる。

男は、彼女がようやくカメラに気づいたのが嬉し...

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