第86章 製品問題

翌日、目黒千音は否応なく目黒グループへ向かった。

ここ数日、彼女は出社していない。

その隙を突き、目黒林夫は取締役会の連中と結託して難癖をつけ、千音から「実行部長」の椅子を引きずり下ろそうとしていた。

――やっぱり。

目的を果たすまで、あの男が引き下がるはずがない。

朝の会議室は、火花が散るほど殺気立っていた。

千音が席に着くなり、古株の株主が噛みつく。

「目黒社長。新商品が出る大事な時期に、ここんとこトラブル続きで広報も回ってない。なのに社長は何日も姿を見せない。いったいどこで遊んでたんです? だから言ったんだ、若いのに会社経営なんて無理だって」

「まったくだ。目黒社長、軽...

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