第87章 人を見つけた

目黒千音はスマホを軽く揺らし、眩しい笑みを浮かべた。

辻永は嫌な予感がして、顔に貼りつけていた笑みが凍りつく。声を荒らげた。

「目黒千音……録音したのか?」

「さあ、どうでしょうね」

目黒千音は意味ありげに笑う。

辻永はふっと笑い返した。

「録ってたから何だっていう。俺が何を言った?」

「別に、どうもしないわ」

目黒千音は冷えた光を瞳に走らせ、鼻で笑う。

「でもこれから先、あなたはずっと怯えて生きることになる。私が“穴”を見つけたら――そのときが、あなたの終わりよ」

辻永は顔を真っ赤にして逆上し、怒鳴り散らした。

「目黒千音! 何を得意になってる! お前だって、いつ足元...

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