第88章 手術

その頃、目黒千音が病院へ駆けつけてきた。曽我介を連れて。

曽我介は彼女に腕をつかまれたまま、ほとんど引きずられるように走らされてきたらしく、到着した時点でもう肩で息をしていた。

立花一夜の姿を見つけるなり、彼は恨み言を忘れない。

「おい……お前の奥さんのせいで、俺、命削ってんだけど」

二十時間に及ぶ手術を終えたばかりで、ようやく少し休めたと思った矢先だ。目黒千音に有無を言わさず連れ出され、しかも病院まで全力疾走。マラソンにでも出た気分だった。

目黒千音は焦りを隠さず言う。

「今はそれどころじゃないの。外祖父を診て。助けられるの、あなただけ」

「せめて息つかせろって……」

口で...

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