第90章

曽我介と立花一夜は、もう何年もの付き合いだ。立花一夜のやり方を、全部とは言わないまでも――曽我介はそれなりに「型」を身につけていた。

昨夜の地下室は、陰気で、底冷えするほど不気味だった。

三人の誘拐犯は鉄枠に縛りつけられ、拷問器具が順番に試されていく。腹の底から絞り出すような悲鳴が、地下室の隅々まで反響した。

曽我介がいちばん好むのは、メスを握って皮膚に細い切り傷をいくつも刻み、そこへ塩水をぶちまけることだ。

命は取らない。だが、細かな痛みが延々と積み重なり、骨の髄まで穿たれるような苦痛になる。

三人は生き地獄の中で、ただ壊れていった。

音無補佐は昨夜、その一部始終を現場で見届け...

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