第95章 西山刑務所

篠原小雨は彼女に向かってぱちりとウインクし、受け取ると胸を張った。

「あなたがW・Sシリーズの宣伝をうちのスタジオに任せてくれたんだもん。だったら、任務は必ず完遂するよ!」

そういえば――辻永の判決があれほど早かったのも、世間の注目が大きかったおかげだ。でなければ、あそこまでスピードは出なかっただろう。

篠原小雨は目黒千音の肩に腕を回し、いたずらっぽく笑う。

「千音」

長年の親友だ。目黒千音が、その意味を分からないはずがない。

ネットの宣伝会社を立ち上げた彼女は、同時に“趣味の記者”でもある。要するに、面白いネタが欲しいのだ。

「だったら、立花帝の周りに張りついてみたら? 爆弾...

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