チャプター 102

ニコル

アイスクリーム・ミュージアムの前で車を停めると、ニッキーはもう中に入るのが待ちきれないというくらい興奮していた。正直に言うと、私もワクワクしていた。ずっと前から、彼女と一緒にやりたいと思っていたことだったから。ニッキーはニコラスの手を掴むと、入口に向かって彼を引っ張っていく。彼女がまだ子供らしくいられるのを見て、私は嬉しくなった。「わかったよ、おチビちゃん。今行くから」ニコラスは声を出して笑いながら言った。彼ははぐれないようにと私の手を握ってくれた。その仕草が、とても素敵だと思った。中に足を踏み入れた瞬間、きっとニコラスはもう自分の決断を後悔していただろう。どこを見てもピンク一色なの...

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