第105章

ベッドに横たわり、俺はニコルを腕に抱いていた。彼女は天井を見つめ、俺が今まで経験した中で最高のセックスの興奮を鎮めようとしているようだった。そう、ニコルとした後はいつもこう言うのだが、俺にとっては毎回、前回よりも素晴らしいと感じるのだ。他の女ではこんな風に感じたことはなかった。多分、彼女たちに愛情がなかったからだろう。「なあ、ハニー?」「ん……」と彼女は言った。「医者の予約、一緒に行こうか?」「本当に必要ないわ、ニコラス。IUDを外してもらうだけだから」「なんだ、それ?」「子宮内に入れて妊娠を防ぐ、小さな避妊具よ」「痛くないのか?」「いいえ、痛いというより、不快な感じがするだけ」「やっぱり俺も...

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