チャプター 118

ニコラス

ドミニクのところからの帰り道、俺たちはニッキーを学校へ迎えに行った。車を停めたちょうどその時、彼女とリカが校門から歩いて出てきた。その後ろには一人の少年がくっついていて、何やらちょっかいを出しているようだ。信じられないかもしれないが、今日ははぐれパパラッチが一人いて、歩いているニッキーの写真を撮っていた。だから、リカが何か馬鹿なことをしでかしそうなのが見て取れた。「ねえ、見て。あれ、きっとケビンって子よ。初めて見る顔だわ。明らかにニッキーを困らせてる。あの子の顔を見て、ニコラス。私、助けに行かないと」

「いや、お前はSUVに乗ってろ。俺がなんとかする」

「あの子を殴ったりしないでよ...

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