チャプター 12

日曜の朝、ひどい二日酔いで目が覚めた。テキーラを二本も空にしたのだから、二日酔いになるのも無理はない。口の中はひどい味で、まるで猫の小便でも溜まっているかのようだった。俺は起き上がってバスルームへ向かった。あれだけのテキーラを呷っても、ニコル――ニッキーのことが頭から離れなかった。歯を磨き、シャワーに飛び込む。頭の中で、やるべきことのリストを作り始めた。リストの第一項目は、ニッキーの人生に関わりたいという事実。問題は、どうやってそれを実現するかだ。シャワーから出ると、スウェットパンツにTシャツという格好に着替え、キッチンへ向かった。鎮痛剤を何錠かと、とても濃いコーヒーを一杯手にする。キッチンに...

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