第124章

ニコル

彼はもうJPのことは何も言わずに、私の髪を続けた。彼とのコーヒーの約束を取り付けてあげましょうかと聞きたかったけれど、出過ぎた真似になるんじゃないかと怖かった。やがて彼が私の髪を終えると、「彼の連絡先、渡してくれないかな?」と尋ねてきた。「ええ、いいわよ」。彼は名刺をくれた。そこには彼の写真まで載っている。JPと彼はきっとすぐに意気投合するに違いない。彼はとても興奮して、私をメイクアップアーティストのところにまで連れて行き、私のメイクをしてくれるよう頼み込んだ。「お願いだよ、特別な日なんだ。それに、彼女は明日の朝刊に載るんだよ。考えてもみて、君はセレブのメイクをすることになるんだ」「...

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