チャプター 156

ニコル

ニッキーが恋をしているのは明らかだった。なんてこと、うちの子が男の子に夢中になってるなんて。私には心の準備ができていなかったし、ニコラスだって同じなのは間違いない。でも、私たちにできることは何もない。このことについては何も言わないでおこう、それだけは確かだ。ニッキーがドアを開け、車にいるのが私と父親だとわかると、彼女の笑顔は、もし可能なら、さらに大きくなった。「ママ、パパ、こんにちは」「やあ、エンジェル」「やあ、かわいい子」。ニコラスと私は二人とも彼女に挨拶した。「ブラウンさん、グリーンさん」。ケビンも私たちに挨拶してくれた。「やあ、ケビン。元気かい?」ニコラスが尋ねる。「はい、問題...

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